スキンの作者にとっては,標準添付スキンが参考になります.
特に,default.lua と pss700-module.lua に注目してください.
多くの場合,default.lua を変更することである程度カスタマイズされたスキンを作成することができます(この方針で pss700-big.lua などの標準添付スキンが開発されています).
ただし,pss700-module.lua が常に互換性を持っていることを期待することはできません.バージョンアップにより pss700-module.lua で参照される変数が変化する可能性があることに留意してください.
(こうした問題を安全にさけるためには、pss700-module.lua のコピーを作り,それをメインスキンファイルから参照するようにしてください)
default.lua の変更のみで対応できないデザイン要素は,pss700-module.lua ファイル(モジュールファイル)を変更することになります.
たとえばアニメーションを変更するにはモジュールファイルを変更する必要があります.
default.lua を起点に,種々の lua ファイルが参照されています.
参照関係は次のようになっています.
- default.lua +- pss700-module.lua +- animation-module.lua +- limitbar-module.lua
また、futurity シリーズのスキンファイルは下記のような参照関係になっています。
- futurity-blue.lua +- futurity-module.lua +- pss700-module.lua +- animation-module.lua +- limitbar-module.lua
default.lua はスキンを構成するファイルの中でも基準となるファイルです。 この種のスキンファイルをここでは メインスキンファイル と呼ぶことにします。
メインスキンファイルから参照されるスキンファイルを モジュールファイル と呼ぶことにします。
default.lua 以外のメインスキンファイルに pss700-big.lua, pss700-bigmore.lua, pss700-big3.lua がある.
メインスキンファイルには必ず下記の変数を定義する必要がある.
DesignName は文字通りデザイン名である.スキンの名称を記述する.
DlgWidth_n と DlgHeight_n は学習画面のサイズである.それぞれ学習画面の横方向,縦方向のサイズを指定する.
default.ini の先頭部分には下記のように記述されている.
-- design-name DesignName = "v7.0スタイル" -- dialog-size DlgWidth_n = 800 -- dialog-width DlgHeight_n = 560 -- dialog-height
これら(とくにDesignName)はユーザにスキンを選択する際のヒントを与えるものであり,適切に設定することが望ましい.
メインスキンファイルや他のモジュールファイルから参照されるスキンファイルであり,多くの場合,いわゆるサブモジュール的な要素が書かれる. ただし,pss700-module.lua ファイルは標準添付スキン群の実装部という意味合いが強い.
たとえて言うならメインスキンファイルが「設定」であり,pss700-module.lua が「本体」であると言える.